前回のあらすじ
迷子になったよ!
ありとあらゆる島々を回りました。スクショはできてないですが、ありとあらゆる島を回ったのです。
子どもの行動力は恐ろしい。気づけば全くどこだか分からなくなるのです。
私も昔そのような経験がありました。確かに手をつないでいたはずが、はっと思った時には周りに誰もいなくなっていました。手を離した記憶もないのです。誰かが探しに来る様子もなく、泣きたい気持ちでなんとか勘を働かせ歩いてゆき、合流できた時に心底ほっとしたのを覚えています。そして驚いたのが誰も私が迷子になっていることに気付いていなかったことでした。
まあそんな昔話は置いといて。
相も変わらずの方向音痴ぶり。ゲームの世界でそんなもの発揮されたくないんだが。
しかも敵はマインクラフト。とにかくコンパスの材料をゲットして地図の予想地点を頼りに向かわねばならぬ。
コンパスができるまでは帰れないと思っていました。地図が更新されていないので自分が今範囲外にいることも分かっていました。海が一か所だけ新たに広がっていたのでそこから出てしまったのでしょう。拡張したいのですがそれで余計に分からなくなってしまっては困る。
島の植生が違うことからも、かなり遠くまで来てしまっていることが分かりました。自分の周辺にはこんな沼はなかったし、生物もいなかった。鬱蒼としたジャングルもあまり見たことがない。
もう帰れることはないのだろうか。
新しく拠点を作って開拓するしかないのだろうか。
世界の片隅にぽつんと放置された、誰の目にも止まらないチェストを想像するとなんだか切なくて……。あれには本もあるんです。
いやあさすがにホームシックが酷いと思いましてね。
ゲームでこんなことになるとか想像しないですよ普通。
さすがに少しグーグル先生のお力を頼ったのです。
「座標 表示」。
設定で表示できるんだ……そう……。また画面酔いについても調べ設定を少し変更しました(が、酔いはあまり変わらず、逆にやりにくくなってあとで少し戻しました)。
とはいえいくら今座標が分かっても、拠点が分からないのでは意味ないのでありまして。
とりあえずコンパスを作らねばと船を降り、念のためにチェストを作って中身をすべて入れ歩き回りました。そしてよせばいいのに(こういうところが迷子になる大きな原因なのだが)水の中が気になりざぶんと……。
どうせ行き止まりだろうと思ってすぐ引き返そうと思ったんですよね。
真っ暗闇に落ちました。
いえ、厳密にはほのかに植物? の灯りがぽつんと……。
とりあえず灯りの方に近寄ったらますますどこを歩いてきたのか分からなくなりました。やばい。
やばいやばいやばいやばい。
今どこにいるかも下が安全なのかも分からない。夜なのか昼なのかも。
多分なんとなく夜だろうと思ってしばらく待ちました。落ちてきた方になんとか戻ろうと思って灯りから離れました。
光さえ見えれば。
何が怖いって、難易度がピースフルなせいで簡単に死ぬこともできないんですよ。
できることは高いところから飛び降りることだけ。
しかし真っ暗闇なせいで高いかどうかも分からないんです。
これは気が狂うわ。
どうしようもない。
とにかく脱出を目指して、部屋の明かりを消しました。
少しでも何か見えればという苦肉の策。
しかしこれが功を奏しました。わずかにブロックが見えたのです(パソコンの設定で明るくもできたのかもしれませんが、ちょっと分からなかったので)。
向かっていくと水の中に入ったことが分かります。滝登りは一度も成功していませんがやるしかない。それ以外にできることはありません。真っ暗闇でとにかく上を目指しました。
うっすらと隙間が見えました。うまくあそこまで操作できれば。
何度も落ちましたが、諦めずに上を目指しました。
そして……
や、やった~!!
脱出できました。よかった、本当によかった~!
もうむやみやたらに入ったりしません。ちゃんと光が入ってくるかどうかを確認して降りるようにしたい。
……まあこれで資材が集めにくくなったわけですが。